わたしたちが目指す近江田舎体験とは、日野町にある豊かな自然や、農林商工業、生活文化等の生業、さらには、人々の本来の姿を伝えることであり、インストラクター自身の生き様や誇りを伝えていくことだと考えています。
多くの地域の方が指導者・案内人となって生徒の受け入れを行います。
との願いをこめて活動しています。
私たちのまち日野町は、滋賀県の南東部に位置し、東にそびえる霊峰綿向山(わたむきやま)が地域を見守り、人々を支えてくれています。SNSの普及などにより、世界中どこにいても、必要とする情報を瞬時に入手できる時代になりました。
そうして得た情報を、いかに心豊かな社会づくりのために活用するか、が今私たちに問われているのではないでしょうか。
自らが主人公となり、日野町の人、自然、生業、日常の暮らしそのものを体験いただき、互いの交流、会話を通じて、自身の成長につなげていただきたいと思います。
日野町長 堀江和博
※関係機関との連絡調整は、当ネットワークで一括して行いますので、学校様・旅行会社様からのご連絡は不要です。
私たちのありのままの生活を体験いただくための受入側(インストラクターやホストファミリー)の資質向上は欠かせません。理念を共有し、研修を積み、受入を実施し、反省・改善することは事業を遂行する上で大変重要だと考えています。 PDCAサイクル【Plan(計画)、Do(実施・実行)、Check(点検・評価)、Act(処置・改善)】にしっかり取組み、安全を守り、安心して近江日野田舎体験を実施していくため、研修会を積極的に行っています。
当地域の農泊家庭全軒を対象に体験で使用する農機具や電動工具の使用方法についての講習会を行っています。耕運機や野菜の洗浄機などの機械を使用する際の注意事項・ケガするときのポイントから服装、鍬やスコップの基礎的な使い方を学んでいます。
2人に1人アレルギーを持っていると言われる現代で、寝食を共にする受入家庭には、アレルギーの知識を学んでいただく必要があります。食物アレルギーから、動植物アレルギーに関する座学と、上記写真のように、エピペン講習もセットで行います。
日野町内で、受入家庭兼防災士として活躍をいただいている方を講師に、修学旅行等受入中に災害が起きた時の対応、日ごろから家庭で出来る備えを勉強しています。
全軒、避難所へ行く前に生徒と集合する『約束の場所』を設置し、万一の際に速やかに行動できるように準備をしています。
※新型コロナウイルス感染症対策については、当地域のガイドラインを作成いたします。
詳細については、事務局までお問い合わせください。
(一社)近江日野交流ネットワーク(前身:三方よし!近江日野田舎体験推進協議会)では、平成21年度から教育旅行による農村生活体験民泊=農泊の取り組みを推進してきました。これまでに受け入れた人数は、県外からの修学旅行生など24,000人を上回ります(リピーター率約70%)。
滋賀県の若者が就職や大学等への進学を契機として県外へ流出し、様々な事情から滋賀県に戻ってきていないという現実的な課題が存在しています。これまでの経験を活かして、滋賀県の将来を担う子ども達に暮らしの豊かさ、ふるさとへの愛着と自信と誇りを伝え、心豊かな人材育成に寄与していくことだと考えています。
学習指導要領に「主体的・対話的で深い学び」が明記されています。当地では、アクティブラーニングの視点から、豊かな自然や伝統ある歴史の中で、子どもたちの探求心と受入家庭との共通体験を通して、学習内容の深い理解につなげる活動のお手伝いをしています。地域の方々との会話から自分の考えを広げ深める対話的な学びをご提供します。
近年、教育をめぐる状況は大きく変化しています。社会構造の急激な変化への対応や都市化・核家族化が進行する背景に、家庭や地域社会の教育力の低下が言われており、学校や教員に子供たちの基本的な生活習慣の教育等まで求められています。
社会全体として子どもを育てる、地域住民が教育を支えるという実体験、教育者を目指す学生などに経験していただきたいと考えています。